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ンドを旅した。
インドを旅した人には、必ず再びインドに帰ってくるという熱病に侵された人と、もう二度訪れたくないと拒否する人があると聞いた。私は、きっとその熱病に侵されている一人だろう。
人間の存在の濃さを感じた。甘ったるいチャイを飲むときに感じる「もう十分だ」と「また飲みたい」と矛盾した思いで、人の流れに漂った。私がインドで一番好きな街オールドデリー。街の中心にはフライデーモスクがある。人人が溢れている。その喧燥の中に身を任して漂う。人の視線に向かってくる。それを押し返すようにレンズを向けた。それに反応して男達が笑った。

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