the Himalaya in India


の旅の写真は写真集には入っていない。
ちょうど印刷会社に原稿を送って出国した。

約20年前のTVで五体投地を行っている若者にインタビューしていた。
「あなたは何故こんなことをするのか?」彼は答えた。
だいぶ記憶が薄れたしまって彼の返答は「来世でいい暮らしが出来るように.」だった。
ただ五体投地という恐ろしく効率の悪い進み方でカイラスを廻って行く人々に
興味を持ったのが、私のチベットへの旅の第一歩だった。


前置きが長くなってしまたが、今回のチベット文化圏の中でもあまり知られていない
インド・ヒマーチャルプラデッシュ州を旅した。この地域で有名なお寺(ゴンパ)は
タボ・ゴンパ、ダンカル・ゴンパ、キ・ゴンパの三つの寺だった。
日本ではあまり紹介されていないが、なかなか魅力的な寺だった。
タボ・ゴンパのお堂の中の仏教美術の美しさ、ダイカル・ゴンパ、
キ・ゴンパの外観の素晴らしさは他の地域のチベット寺院に勝るとも劣らないものだった。
そして、今年の夏キ・ゴンパではダライラマ猊下による法要が予定されている。
(2000年8/2〜8/16)

マナリーは山々に囲まれた風光明媚な所だった。
ちょうど雰囲気はパキスタンのフンザによく似ていた。

今回の旅で一番印象に残った所はカルパだった。
まるで山々に囲まれた桃源郷の様で人々は穏やかで伝統を守って静かに暮らしていた。
旅のおもしろさの偶然見かけた風景に心が動かされることだ。
遠くで太鼓の音が聞こえるので誘われるように村の中に入っていた。
そこでは、村人が集まっていて神事を見ていた。

近くの山々を雲が走っていた。村の若者が茶瓶から手に注いでくれたものはお酒だった。
あまり日本には紹介もされなインドヒマラヤ−「アジアの片隅で」−
人々はしっかりと生きていた。荒涼とした風土の中でチベット仏教が栄華の後が残っており、
今も信仰は生きていた。
私の写真のテーマである人、風景、宗教が混沌と存在していた。
いい旅が出来た、という気持ちで帰国した。(2000年4月に書いたもの)


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