ミャンマーの国土面積は、日本の1.8倍。国土が南北に長いため地域によって気候はかなり異なるが、基本的には中部から南部にかけて熱帯、北部は温帯。北部山岳地帯を除いて、全体的には高温高湿な気候。季節は大きく分けて3つに分かれる。雨期(5月下旬〜10月中旬)、乾期(10月下旬〜2月)、暑期(3月〜5月中旬)

ミャンマーの人口は、現在、4700万人弱。全人口のうち、ビルマ族が約70%、シャン族8.5%、カレン族6.2%、ラカイン族4%、華人3.6%、モン族2%、インド人2%。国内には135の民族が居住している。ビルマ族は、イラワジ川の流域を中心に、アラカン海岸、テナセリム海岸等の平地に住んでいるが、小数民族は中国、ラオス、タイ、インド、バングラデシュ等の周辺諸国と国境を接した山岳地帯に住んでいる。

ミャンマーの最多の民族「ビルマ族」は、9世紀から10世紀にかけて中国・雲南省から南下し、イラワジ川流域に住み着いた。雨量の多い南部では稲作を、雨量の少ない内陸部では豆、落花生、ゴマ、綿、サトウキビ等の畑作物を栽培している。上座部仏教を信仰しており、男子は一生に一度は仏門に入って修行するのが今日でも社会的慣行になっている。男女ともロンヂーと呼ばれる筒状の布を下半身にまとっている。

宗教は、85%が仏教徒(上座部仏教、ただし、華人は大乗仏教)、キリスト教5%(特に山岳地帯の少数民族には、20世紀初頭に入り込んだ宣教師によって、キリスト教が広められた。)そのほかにイスラム教4%

ミャンマーで通用されている公式言語は、ビルマ語。少数民族はそれぞれ独自の言語を持っている。